先日、40代の管理職の男性が「朝、靴下を履こうと前かがみになった瞬間、腰に激痛が走った」と来院されました。いわゆる"ぎっくり腰"の典型的なケースです。痛みが強く、来院時は歩幅が小さく、身体を少し傾けた状態で歩かれていました。そして、「腰が抜けそう」「まっすぐ立てない」と強い不安を感じておられました。
■痛みの背景にあった3つの要因
検査とお話を通して、次の3点が大きく関係していると考えられました。
1.お尻(梨状筋・中殿筋)と太もも後ろの強い張り
7時間以上の連続したデスクワークが数日続き、下半身の筋肉がかなり硬くなっていました。
2.股関節の動作不良
股関節の動きが悪くなると、身体を支える役割を腰が一手に引き受けてしまい、
急激に負担が集中します。
3.背中・お腹の緊張(自律神経の乱れ)
「忙しくて寝不足が続いていた」とのことで、背中から腹部にかけて常に力が入った状態でした。
急性腰痛であるぎっくり腰は、前触れなく起きるわけではありません。「急に起きた痛み」に見えますが、実際には疲労・冷え・睡眠不足・姿勢・ストレスの蓄積が限界を迎えて発生することが多いのです。
■ 当院で行った施術内容
急性期で痛みが強いため、刺激を入れすぎないことを大切にしました。
・エレサス(微弱電流)で炎症と筋緊張を鎮める
・鍼でのアプローチ(腰だけでなく、お尻・下半身・背中を中心に)
・お腹(内臓疲労)へのアプローチで全身の緊張を緩める
腰だけに直接アプローチするのではなく、「腰に負担がかかっている背景」を整えることを重視しました。
■施術1回目後の変化
施術後の動作確認では、ゆっくりならまっすぐ立てるようになりました。そして、前屈時の激痛が軽減し、「さっきより歩きやすい」とご本人も実感してくれました。急性腰痛は、初期対応がその後の回復を大きく左右します。当院のような鍼灸院への来院を含め、痛みを感じたら我慢するのではなく、早めの来院をおすすめします。
■ぎっくり腰(急性腰痛)は、どれくらいで良くなるのか?
今回のケースでは、3回の通院で日常動作がほぼ問題ない状態に回復しました。痛みが落ち着いた後「股関節の柔軟性」「姿勢のクセ」「腹部の硬さ(内臓疲労)」を整えておくことで、再発防止にもつながります。
■同じような痛みのある方へ
ぎっくり腰は「突然起きる」と思われがちですが、身体はその前から必ずサインを出していることが多いです。
・立ち上がりで違和感がある
・朝起きると腰が重い
・仕事が続くと反り腰になり、背中が張る
・お尻に強い張りや鈍痛感がある
・睡眠が浅い
こうした状態が続くと、ある日突然、腰が悲鳴を上げることがあります。強い痛みが出る前に、また、もし痛くなってしまった時も、なるべく早めの対応が回復を早くします。
ふかだ鍼灸整骨院は腰痛の専門家です。当院に来院する8割以上の患者さんが腰痛の患者さんです。ほかにも首や肩の痛み、女性特有の悩みや自律神経失調症といった方も来院されますが、来院患者さんの圧倒的多数の方が腰痛が原因で来院されます。
腰痛治療と一言に言ってもその原因や症状はさまざまです。多くの腰痛患者さんが集まる当院だからこその診断技術がそこにはあります。腰痛でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

