浜松で腰痛に特化した鍼灸院「ふかだ鍼灸整骨院」

旅行中に坐骨神経痛がでてしまい、歩きにくいとのことで来院された患者さん。来院時、以前に腰を痛めて坐骨神経痛になったことがあったようですが、今回は特にたくさん歩いて使いすぎたりしたわけでもなく、腰痛もないのに坐骨神経痛が出たのが不思議だとおっしゃっていました。

長時間車の座席に座っていることが多い旅行だったそうです。車から降りて歩こうとした際、正座した後のしびれと同じ感覚が太ももからひざ下まで出て、旅行中は痛みとしびれがあり、とても歩きにくかったそうです。

帰宅しても痛みとしびれは消えず、横になっていれば楽だけれど、

・歩くときに足がうまく前に出せない
・歩くときに痛みのあるおしりに体重が乗ると痛みが出る

など、三日ほど様子を見たけどあまり改善しなかったそうです。

症状を確認したところ、今回は「梨状筋」という筋肉が硬くなり、坐骨神経を圧迫している可能性がありました。梨状筋は硬くなってしまうと、坐骨神経が圧迫され、おしりへの痛みや太もも裏の痛みやしびれなど多彩な症状を呈します。

梨状筋はおしりの深い部分にあり股関節を外向きに旋回させる役割をしていますが、疲労で硬くなったり、炎症を起こして腫れたりすると、すぐそばを通っている坐骨神経を圧迫してしまいます。

梨状筋に硬さがあると、股関節に力を入れて外側に捻ったり、他動的に内側に捻ると痛みが出やすいです。坐骨神経と梨状筋が交差するおしりの中央付近を押すと、はっきりとした痛みを感じやすいです。特に、ひざを伸ばした状態で脚を上にあげると痛みがでます。(この症状がある場合は椎間板ヘルニアの症状としても出るので鑑別が必要になってきます。)

当院での鍼灸治療の目的は、硬くなってしまった梨状筋の緊張を緩め、血行を良くして坐骨神経痛を鎮めるように治療していきます。痛みが軽くなってきたころから自分でできるお手入れを提案していきます。

今回の患者さんの場合、3回目の治療の際には痛みを忘れている時間のほうが長いと実感できるところまで改善しました。以前にも同じような神経痛を体験していたので、ご本人も痛みの改善具合が比較しやすかったそうです。

次に旅行へ行くときは、こまめな休息をとって同じ姿勢にならないようにストレッチを入れながら旅行を楽しんでくるとおっしゃっていました。

整形外科など医療機関で診てもらっても坐骨神経痛が改善しない場合は、鍼灸治療を受けてみるのも選択肢の一つだと思います。自分の行きやすい治療院に相談してみてください。

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